プログラミング教育のメリットにはIT技術に対する正しい理解を得ることができるという側面もあります。
「コンピューターが出した答えだから間違ってるわけなない」と考えるのは危険です。
ITは決して万能ではありません。
人があらかじめ設計したプログラムに沿って答えを出しているだけです。
このためプログラムが間違っていれば答えも間違います。
このことがわかってないと、ITの答えを無条件で正解だと信じてしまうことになってしまいます。ITは何でも叶えてくれる「魔法の箱」ではありません。
できることとできないこと、得意なこととそうでないことがあります。
プログラミングを知ることで、そうしたことがわかるようになります。
ITの設計図となるのがプログラムです。
すべてのIT技術は、このプログラムに沿って動いているに過ぎません。
コンピューターだけでなく、電子炊飯器やエアコンのタイマー機能も同じです。
あらかじめ人が作った設計図に沿って動きが決められています。
設計図はどのようになっているのか?
そのことを知るのがプログラミング教育です。
実際に自分でカンタンな設計図を作って(プログラミングして)、動かしてみる。そうするとこで、IT技術はどのような仕組みで動いているのかを理解することができます。
このことはプログラムを組む仕事につく人以外にも役に立ちます。
現代ではあらゆる機器にIT技術が組み込まれています。
ただし、ITだからと言って万能ではありません。
例えば、自動運転技術。
「ITが運転してくれるんだから安心」と思ってしまうのは危険ですよね。
あれもプログラムに沿って動いているだけです。
プログラムで動いているものは、プログラムされていないことには対応できません。
ITが万能でない、魔法の箱でないというのはこうしたことです。
このことを知っておくだけでもITに対する接し方、扱い方が変わってきます。